次世代耐震性能を取入れた省エネ住宅の造り方Ⅱ

建物を設計するにあたり地震の揺れや風圧に対する構造的な計算をします。
前回お話ししましたように阪神大震災で筋違だけでなく合板等面材を外張りする方が
地震に強いとされ全国的に普及しました。

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この度採用した真壁パネル工法はそれを大きく上回る耐震性能を持っています。
また、パネルに使用する面材にはNODAのハイベストウッドを指定しました。
木質系NO1の透湿性を持ち国内生産で資源の循環に配慮し生産され
パネル自体も国内生産で現場にロス材が出ません。
SDGsへの取り組みの一環と考えています。

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上の写真はパネルを組み込んでいるところですが
面材を外に張るよりも構造材の中にはめ込まれるパネルの方が丈夫なことは
この時点で実感できます。
このコーチパネルは近畿大学での振動実験で圧倒的な耐震性能を立証しています。
建築基準法上同じ強度の壁材の比較ですが計算だけでは分からなかった結果が出ています。
よって、計算上の耐震等級は実際の強度につながるとは限らないということです。
コーチパネルの動画はYouTubeでご覧になれます。

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ここで一番重要なことは建物に長い年月「ズレ」が生じされにくいということです。
繰り返す地震や最近の暴風で建物にわずかな「ズレ」が生じますと
気密性能が低下しせっかく入れた断熱材の効果が損なわれそこから結露が生じます。

土台パッキン

上の写真はその気密性能を保持するための第一歩の作業です。
コンクリートの基礎とヒノキの土台との間にゴムチューブが2本付いた気密パッキン材を敷いてあります。
気密が確保されなおコンクリートの湿気が土台に伝わりません。

テープ2

そしてその土台と基礎の外側に気密テープを貼ります。
この作業もいずれ目には見えなくなりますが非常に大切で
蟻一匹入れないつもりで作業に当たります。
風雨・虫の侵入を防ぐための重要な気密工事です。

テープ3

組み込まれたパネルと土台・柱にも気密テープが貼られます。
このテープ自体は性能を重視しちょっとお高いですが
日本住環境のツーエステープを使用しています。

タイベック1

気密テープが貼られると透湿防水シートで建物を覆います。
これはいわゆるゴアテックス機能があり今回のコロナウイルス対策の
防護服に使われ品不足になったアメリカのデュポン社製「タイベック」です。
今回在庫を抱えていたため工事に支障はありませんでした。

タイベック2

よく工事現場で見かけるのは巾1mのタイベックをタッカーで止めていますが
弊社ではあまり知られていない3m材を取寄せ
タッカー打ちはしないオリジナルな方法を取っています。
このやり方のおかげでタッカーで穴を空けることもなく
土台から梁までジョイントのない一枚物で仕上げ
防水性・気密性をより高く保持することが出来ます。

玄関スイッチ

上の写真は玄関スイッチや外部コンセントなど
風雨・虫の侵入を防ぐ重要な気密工事として
豆腐の容器の様なコンセント気密ボックスを先に埋込
タイベックとボックスをテーピングします。

水切り

下部には水切りを付け外壁の内側に空気が流れる様通気層用の木を打ち付けます。

タイベック終了

この様に外の防水が完了したところで断熱工事へと進みます。
次回は弊社考案オリジナル断熱工事の様子をご紹介します。