今回は壁の空気層が屋根の空気層につながる造り方をご紹介します。
外壁を造る下準備として非常に大切なことですが構造用の金物が取り付いたほぞ穴には
断熱材を施工して気密テープを貼ります。
この一手間が断熱性能を上げ金物の結露を防ぎ建物を高耐久にします。
いつもの通り3mのタイベックをタッカーなどで穴を空けることなく貼り
外壁を張る前の空気層を造ったところです。
上の写真の横に取り付けてある木のえぐられた部分に空気が流れます。
下の黒く見える部分を拡大すると
一番下の空気が入り込む部分は虫が侵入しないようハニカム状の通気部材を使います。
商品名は日本住環境㈱のイーヴィスベンツと言います。
下から入った空気は壁内で温まり上昇しますが屋根と連動することによりその効果はよりアップします。
通気層を確保し外壁を張ります。
こちらのお宅は1階が板張りで2階は窯業系のサイディングになります。
屋根のてっぺん(棟)にもハニカム状の通気部材を取り付けます。
これで下から入った空気が屋根の頂上から抜けていき耐久性の優れたまた夏涼しい家となります。
ここで重要なことはケチらず棟全体に取り付けることです。
一直線に綺麗に仕上がりました。
次回は初めての試み「ダブル断熱」の施工方法をご紹介します。
お楽しみに。