木造編Ⅰでは特に高耐久で気密・遮熱を兼ねた2重屋根構造を
木造編Ⅱでは漏水対策に考慮した壁の下地造りをご紹介しましたが今回はその続きで
外に出る電気配線も防水工事を済ませ、その壁下地と外壁の間に上の写真の様に
空気が流れるよう加工された木を打ちつけます。
そしてその上に外壁を取付ます。この空気層により2重屋根と同様、建物内の湿気を外に出し建物の耐久性を向上させ
なお、夏の温度の上昇を抑える効果があります。温まった空気はこの壁の空気層を上昇し屋根の空気層につながり
屋根上部の棟換気から排出されます。
上の写真は雨が吹き込まない様ハニカム状に形成された棟換気部材です。
外部からの漏水の心配がなくなったところでいよいよ断熱材の施工になります。
断熱材には色々な種類がありますが硬くなりずらい吹き付材「アイシネン」を採用しました。
100倍発泡と言われ12cm厚の壁から十分に断熱材があふれ出しています。
そのあふれ出したアイシネンを綺麗に削り取ったところが上の写真です。
上の写真できらきら光って見えるのが「ベーパーバリア」でその名の通りベーパー(水蒸気)をバリア(通さない)ための
工事が終了したところです。北海道では普及しているこの工事ですが本州では未だあまり普及していないようです。
下地処理や一工程増えるので敬遠されがちですが北海道に近い寒冷地では建物の長寿命化のために
重要な工事だと考えています。
そしてその上に40mmの空気層を確保するため木を打付けだしたところです。
新たに取り入れた工法も含めその内部空気層から次回ご紹介します。