今回は、前々回のブログでご紹介した「カフェ ミントガーデン」の内部をご紹介します。
玄関ドアを開けるとホールになっています。玄関ドアと同じ神代栗の無垢厚板をカウンターに仕上げています。神代木というのは、千年以上にわたり朽ち果てずに土の中に埋まっていた銘木を指します。人工塗装では作り出せない色合いとなります。ドアの色もカウンターの色も塗装ではない自然の色味です。河川や鉄道工事などで掘り出されます。ホールはテラコッタの床に白い珪藻土入りの塗り壁で仕上げています。
室内はイギリスの古民家をイメージした作りになっています。柱・梁・窓台等木部はチェーンソーを使って古材風に加工しています。写真は店舗側より吹抜け方向を望む位置からの撮影です。
こちらはアンティーク家具が収まった店舗部分です。右の入り口ドアと左のトイレドアは神代タモ材を使ったオリジナルのドアです。
キッチンカウンターに使用した木は銘木ではありませんが、無垢の厚板をふんだんに使っています。
白い薪ストーブのあるこの店舗は信州を愛する大人の情報誌「KURA.NO63」にも取り上げられました。
店舗側には木製ボウウインドウを配置しています。ボウウインドウからこぼれる陽だまりの中で飲み物やお食事を楽しむことが出来ます。
ミントガーデンを建築した2005年当時の断熱工事は次世代省エネ基準でいうⅡ地域対応でしたが、夜間薪ストーブをとめた状態で12月21日の朝外気温がマイナス12度の時、暖房の使用を始める前で1階の室温が14度・2階の室温が16度でした。細部にこだわる丁寧な施工をした結果、無暖房の状態で内外の温度差が26度、1階・2階の温度差は2度、北側に位置するトイレも温度差なしという快適な建物が出来ました。
機会があれば築7年後のオーナーの感想を是非とも聞いてみてください。「カフェ ミントガーデン」、きれいなママとダンディーなご主人が出迎えてくださいますよ。