今回も前回の記事に引き続き、細部の施工処理の様子を紹介していきたいと思います。
建物の外壁側を覆っているのは、タイベックハウスラップという内部の湿気は排出するけれど雨水・風は通さないという性能を持ったシートです。建築現場で一般的に使用されているのは1m巾のもので、通常はそれをタッカーで止めています。ホームデザインHARATAでは、せっかくの良い機能をフルで活用したいので、一般的には在庫のない3m巾を注文し、継ぎ目が少しで少なくなるようにしています。またその継ぎ目に関しても、穴を開けないよう両面テープなどで工夫して継ぐようにしています。
写真に写っているのはサッシまわりですが、こういった所には外気が入らないよう一つ一つ確実にブチルテープを貼ります。
サッシ周囲などの下処理が済んだら今度はタイベックシートの上に外壁との間の通気層を作るために空気が通るための加工がされた板を渡してゆきます。
こちらの2枚の写真は屋根の通気層の様子です。今回は通気層確保用のスペーサーとして、屋根の熱を反射させる遮熱機能が付加された商品を使用しました。これで輻射熱を防ぎます。
これら通気層の工事は建物内の湿気を排出させるとても重要な工事ですので、丁寧な仕事を心掛けていますし、常により良い方法や製品がないかどうか検討するようにしています。
前回、構造合板のジョイント部分などにテープを貼り防水処理をしましたが、タイベックシートの上から更にテープ処理を行い、また通気胴縁の上にも再度処理を行います。今後、外壁が張られこの部分はコーキング処理されますがコーキングは永久的ではありませんので、この3回の下地処理は重要な作業です。このような厳重な処理をして雨水侵入の心配がなくなったところで断熱材を施工します。
また、外部に貫通する部分は結露の心配があるので水分を通さないハードな断熱枠を先行して取り付けます。
そしていよいよ断熱工事です。写真は屋根の断熱材施工風景です。
今後数回は、断熱についてお話します。お楽しみに。