暖かい家づくりに欠かせない断熱材には色々な種類、施工方法があります。
ホームデザインHARATAではこれまで内(充填)断熱を採用してきました。断熱材の施工で特に心掛けていることは隙間を作らないということです。壁は柱の太さが12cmですのでこの場合断熱材も12cm、しっかりと隙間なく入れるようにしています。それは何故かというと、どんな断熱材を使っても隙間があると地震で揺られた時にズレてしまい、性能が低下する恐れがあるからです。外断熱は施工もしやすく良い方法ではありますが、この地震によるズレの心配からこれまで採用していません。
上の写真はこの春完成した家で使用した断熱材、パーフェクトバリアのボードタイプです。リサイクルペット樹脂から作られたポリエステル断熱材で赤ちゃんがくるまっても大丈夫なほど安全性が高いというのがウリです。
こちらは今施工中の八ヶ岳高原のK邸で使用している水で発泡させるウレタンフォーム素材でアクアフォームという断熱材です。断熱材の素材の選択は施工場所のかたちからも検討しなければなりません。
前回のブログで紹介した2階部分の断熱材施工の写真を見ていただくとわかるように、屋根の立ち上がりがゼロからスタートするような建物の隅の方の三角部分など人の手作業でその形に合わせて断熱材を加工して施工するのが難しい部分は、アクアフォームの様な器械で吹き付けるタイプの方が確かな施工が期待できます。
また、この写真のようなサッシ廻りなど振動の多い部分には吹き付け材ではなく弾力性があるパーフェクトバリアボードタイプを使用します。
具体的な施工方法としては、写真のように必要な厚さにカットし、隙間にやさしく丁寧に充填してゆきます。細かい手作業で根気のいる目立たない仕事ですが家の断熱工事ではとても重要な部分です。
このように断熱材も適材適所があり八ヶ岳高原のK邸現場でも5種類の断熱材を使用しました。そんな暖かい家づくりに欠かせない断熱材のお話を、次回もさせていただきたいと思っています。どうぞお楽しみに。