2月になりましたがこの冬一番寒かったのが今のところ1月25日の朝でしたのでその様子をお伝えします。
発表によると茅野市の最低気温はマイナス14度、無暖房住宅体感スペースのある場所は
それよりも標高が高いためマイナス15度を超えたと思います。
そして無暖房住宅体感スペース室内の最低温度はプラス15度でした。
朝、室内外の温度差は30度となりました。
工事してから間もない地下(床下)のコンクリートが熱を吸収し地下の温度は12度前後で涼しいですが
こちらが乾くと地熱の効果も加わり全くの無暖房が実現しそうで数年後が楽しみです。
24日からの状況を下記のようにまとめました。
下の写真は以前にご紹介しましたが平成21年9月にお引渡しした富士見高原のM様山荘です。
断熱材はポリエステル(商品名:パーフェクトバリア)を壁に12cm屋根に20cm金物部分にウレタン吹付です。
1月17日ご主人に招かれ宿泊させて頂きました。夜9時頃には20度に達したのでガスストーブを止めました。
朝6時外は大雪、室内は1階2階とも無暖房で15度でした。
計画換気は止めてありましたので窓ガラスの下の部分は少し結露していましたが快適でした。
この様に建物は基礎のコンクリートや室内の塗壁等完全に乾くとその効果を発揮します。
暖気が屋根から抜けていかなければ対流を起こし、この様に大きな吹抜けがあっても温度は均一化します。
前回は気密工事の施工方法の一部をご紹介しましたが
今回は断熱工事の施工方法の一部をご紹介します。
上の写真は材木の接続部分に金物を取り付けるため穴を掘りますが
その穴に断熱材を詰めテーピングしたところです。
何十か所もあり大変めんどくさい作業ですがこの作業により熱伝導を抑え
金物の結露を防ぎ、長持ちする家になります。
手作業で断熱材を施工する場合スジカイ等斜めに入っている木材に断熱材を合わせて切り込んで入れていくことが重要です。
この作業も根気が必要です。
最近は専門施工者による吹き込みの断熱材が多くなりました。
上の写真は以前ご紹介しましたが発泡ウレタンを屋根に23cm、壁16cm施工した部分です。
このウレタンにもいくつかの種類(メーカー)がありますが吸水性ゼロで柔軟性のあるアイシネンを採用しています。
無暖房住宅体感スペースはこのウレタン施工後付加断熱を施しました。
どんな断熱施工方法でも開口部廻り等細かい部分は手作業になります。
この作業も大変ですがしっかり施工しないといけません。
特に開口部は開閉により振動する部分ですので柔らかい素材の断熱材を
丁寧につぶさない様挿入することがポイントです。
ここにはパーフェクトバリアを使用しています。
丁寧な仕事をするには一軒の住宅で3種類以上の断熱材を使用することになります。
次回は無暖房住宅体感スペースの付加断熱の施工風景をご紹介します。