前回、外壁下地の面材(耐震・気密性能を高める)のジョイントにキミツテープを貼るところまでご紹介しましたが
その上に透湿防水シートのタイベック(3m材を使いタッカーで穴を空ける様な施工はせず)を貼り通気層を作ります。
外壁下の水切に通気部材を取り付けます。
引っ掛け金物を使い外壁材を張っていきます。
外壁とタイベックの間に通気層を確保し下の水切り通気部材から上に空気が流れるようにします。
これにより内部の湿気を外に出し外からの風雨を抑えます。
内部は断熱工事が終了するとその断熱材に室内で発生した湿気が入り込まない様気密シートを張ります。
例えばお湯を沸かしその水蒸気が発生しても断熱材に侵入させない一手間です。
住宅の気密性が増し断熱材が普及しだした当初はこのシートを張らなかったためカビや「なみだ茸」が発生し
断熱材を入れた家は寿命が短いなどと言われた時期もありました。
そしてシートを張った上に内部にも40mmの空気層を確保します。
これにより、例えば薪ストーブなど火力の強い暖房器で急激に室内を温め、万が一、内装材の裏側が結露しても乾きやすく断熱材に影響を与えることはありません。
また、この空気層自体が断熱効果を発揮します。
この空気層内で電気配線を行うことで漏電火災の減少や断熱損失を軽減することができます。
これで内外の気密工事にプラス外側通気工法・内側空気層を取り入れることにより建物の高耐久化を実現しています。
いよいよ省エネ住宅に対する薪ストーブの取り扱いのご紹介ですが、ストーブの煙突が断熱層の天井を越えた小屋裏部分の
暖まった外気をパイプファンにより1階まで送り込む外気導入方法を考案しました。
当然これだけでは負圧はクリアーできないと思いますが今回はその対策の一例を御紹介しました。
次回に続きます。