小さな家 信州は八ヶ岳山麓:富士見高原で凍結しない省エネ住宅のつくり方

前回に引き続き小さな家の凍結しないつくり方をご紹介してまいります。
凍結しない家づくりは建方の時から始まっています。

この様に木材を組み上げていく部分で金物が入る穴が開いています。
金物をセットした後断熱材を入れます。

その上から気密テープを貼ります。
このひと手間によって金物の結露を抑え
穴の部分の材木の熱損失をカバーします。
この作業を家一棟全て行うのは結構面倒くさいですが
重要なことですので根気よく行います。

外周りの気密工事が終了しますと今度は内部です。

壁と屋根にはカナダ生まれの「アイシネン」という発泡ウレタンの断熱材を吹き込みます。
こちらは100倍発泡といわれ施工後もあまり硬くならず
木材の動きにも追従し建築後の長い期間に対し断熱効果を発揮します。

断熱材の施工が終了しますと北海道では当たり前ですが
本州ではあまり取入れられない内側からの気密工事であるベーパーバリアを施します。

室内で発生した水蒸気を断熱層に通さないことで家の寿命を延ばします。
この工法で多湿の時期も屋根や壁内に発生した湿気を外部の通気層より外に搬出します。

シートの内側に空気層を設けます。
この様に断熱材を内外からキチンと気密化しまたその内外に空気層を施した建物は
家のどこにいても温度差が少ない快適な住まいとなります。

仕上げの工事が進んできます。
床は無垢のナラフローリングを

壁・天井はレッドパインで仕上げました。
オール無垢材でまとまった凍結しない小さな家の完成です。

春になり今年もいくつかの工事がスタートします。
見えなくなってしまう重要な工事部分を
次回から ご紹介してまいります。